2019年11月27日
仕事ストレスの負のループを向け出す意外な方法
職場ストレス

☑︎不安感がおさまらない
このような時に絶対やってはいけないのはイライラや不安な気持ちをとめようとすることです。
なぜならネガティブな感情から逃れようとすればするほど余計にネガティブな感情が増幅するからです。
この記事では、人がネガティブループに陥ってしまう理由と、対処法をお伝えしていきます。
この記事を書いたのは 長野憲次
転職歴27回の元プロボクサー
現在は転職支援、健康経営など働く人のサポートをする美プログラムの代表をしている。
転職歴27回の元プロボクサー
現在は転職支援、健康経営など働く人のサポートをする美プログラムの代表をしている。
目次
■感情のネガティブループに陥ってしまう理由
■感情の〇〇を理解すると負のループから抜け出せる
■怒りの感情にはこんな効果が!
■怒っている時は創造性が高まる
■緊張する場面でも…
■まとめ
1、仕事ストレスの負のループを抜け出す意外な方法

こんな経験ないですか?
「イライラしてる時に落ち着こうと努力したら余計にイライラしてしまった」
「寝れない時、早く寝なくてはと思うほど目が冴えてしまった」
「緊張する場面で、落ち着こうと思えば思うほど緊張感が増した」
これはストレスの負のループです。。。
なぜそうなってしまうかの理由と、それを防ぐ方法を解説していきます。
負のループに陥ってしまう理由
大昔はネガティブな感情が、人間が生存するための大切なものでした。
なぜなら、
「怒り」によって家族や群れを守るために戦い、
「恐怖」によって危険から逃げて、
「不安」によって警戒(眠らない)する、
これらは子孫反映のために必要不可欠な感情だったのです。
現代でもその名残があって、ネガティブな感情を自分自身で余計に高めてしまうクセが人間には備わっているのです。
特に日本人は欧米人に比べてその傾向が強く、遺伝子レベルで神経質な人が多いということもわかっています。
だから、無理やりポジティブシンキングになろうとしてもできないというのがこれで理解できますよね?
ではどうすればいいのでしょうか?
負のループから抜け出すために感情を理解する
実は嫌な感情には体にとって悪い面だけではなく、良い効果もあることがわかっています。
それを理解しているだけで、嫌なな感情になった時のストレスレベルが低下することが、様々な研究によってわかっています。
怒りの感情にはこんな効果が
イライラの感情には悪い面だけでなく、良い面もあることを理解しておくとイライラすることが少し減ります。
脳科学でも証明されてるので解説していきますね。
ヘブライ大学でこのような実験が行われました。
100名以上の学生を2グループに分けて金銭交渉をしてもらいました。怒りながら交渉をするグループと、冷静に交渉をするグループに分かれてもらった結果、当然ですが冷静に交渉をしたグループの方が説得力もあるし実際に結果も優位でした。
ところが例外があって、怒りながら交渉をしたグループの一部の学生に「実は怒りながら交渉すると判断力や説得力が上がって交渉がうまくいくんですよ」という内容を伝えていた学生に限っては交渉がうまくいったのです。
つまり、怒っているとうまくいかないと信じていると、実際に怒ると能力が落ちますが、怒っている方が能力が上がると信じていたら実際に出せる能力が上がってしまうということなのです。
つまりあなたが会社の人間関係でイライラした時にこの事実を思い出せばいいのです。
上司にイライラした時。
部下にイライラした時。
これを思い出せばきっと少しはイライラ度がおさまるはず。。。
です(笑)
まだ、あまりピンとこないと思うので、さっさと次の事例にいきましょう!
怒っている時は創造性が高まる

さらに怒りの感情には創造性があがって脳が活性化されるということもわかっています。
例えば上司に嫌なこと言われてイライラしてる時はその感情になってしまった自分に悲観的になるのはもったいなくて、今クリエイティブになってるんだと考えると実際に脳の働きがあがると言われています。
つまり、ネガティブな感情自体がネガティブな結果や悪い結果を招くのではなく、ネガティブな感情は悪い結果につながると信じていることが実際にはそういった結果につながるということです。
これは僕もわかるような気がするんですよね。とある講演会の本番直線にすごくイライラすることがあったんですけど、その時に普段より良い講演ができてしまったんですよね。
事前にある程度しゃべることを考えているんですが、アドリブで喋ったことがすごくいい反応取れたり、普段より滑舌や話のテンポが良かったりとパフォーマンスが上がっていました。
これは実体験として鮮明に覚えています。
次の事例も僕が実際に経験したことです。
緊張する場面でも

その他にも緊張という感情。これにも脳を活性化する効果があるみたいです。
いやいや、緊張したらパフォーマンス落ちるやん
そう思いますよね?
皆さんも人前で喋ったりプレゼンする場面があるかと思うのですが、緊張しないようにしようと思えば思うほど緊張した。みたいな経験ってありますよね?
僕たちは緊張という感情に対してネガティブな側面しかないと思い込んでる。だからそのネガティブループに入り込んでしまうのです。
緊張に関しては僕の強烈な実体験があるので紹介させてください。
学生時代の授業中、先生に当てられて答えなきゃいけない場面で、緊張しすぎで過呼吸になり保健室に運ばれたことがあるんですけど、そのくらい緊張するタイプでした。
緊張したらヤバイ。緊張したらまた失敗する。そう思うから余計に緊張してしまいパニックになってしまいました。
でも現在は講演会など大勢の前で話すことを楽しめている。これはなぜか。
もちろんいきなりそうなったわけではありませんし時間はかかりましたが。でもそういった場面に立った時、緊張しても大丈夫。
緊張にも自分のパフォーマンスを上げる作用もあるということを自分に言い聞かせ続けていたら、少しづつではありますが確実に変わっていきました。
あがり症は「緊張のことをしっかり理解すること」+「場数」でよくなります。
緊張しなくなるというよりか、緊張しても大丈夫な自分になったと言った方が正しいかもしれません。
とはいえ理解しておかないといけないこと
さて、ここまではイライラや緊張の良い部分を説明してきました。その他にも嫉妬や悲しみという感情も同じようにポジティブな影響があることもわかっています。
マイナスな感情を利用することであなたの人生が少し楽になることも間違いありません。
しかし、マイナスな感情でい続けることを勧めているわけではありません。
その状態が長く続くと、もちろん体や心へのダメージもありますのでケアは忘れずに。
この記事で紹介した考え(ネガティブな感情にも良い側面があるということを理解する)はあなたがストレスに強くなるために長期的に意識していただきたいことです。
長期的に意識し続けていると、ゆっくりではありますが確実に感情に振り回されなくなります。
僕が体験してるし、僕のクライアントもそれを体験してるので信じてほしいです。
ただすぐにできることではないので、やはり普段からのストレスケアは忘れずに行ってくださいね。
他の記事ではケア方法なども紹介してるので、そちらも参考にしていただければと思います。
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